スターメディア通信 2003.12.31.第11号 より抜粋、I は 再編集済み。 ■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■ T.Maurice McCannの書籍のご案内 書名:Astrological Essays 著者:Maurice McCann ■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■ 前号に引き続き、モーリスの文献をご紹介します。 序文でモーリスは、私たちに自分で考え、学び、理解することの大切さを述べています。占星術の勉強で生徒に何でも鵜呑みにしてしまう姿勢があるとすれば、いずれは占星術に不満や失望を抱く結果になるだろうと述べています。 本書より、「Which Orbs?」をご案内します。 現代の占星術家はオーブについて複数の理論を知っていると思います。モーリスは歴史的な流れを説明した後、主なオーブとして以下のものを列挙しています。右側はモーリスが参照している主な文献と著者名・占星術家の名前等です。 1. Whole signs:1-2世紀プトレマイオス(トレミー)Tetrabiblos 2. Planets:11世紀アルビルニThe book of Instruction in the Elements of the Art of Astrology 3. House cusps:The Astrologer's Guideのカルダンの格言 4. Aspects:19世紀 W.H.ChaneyとAlan Leo 5. Fixed Stars:20世紀ロブスンThe fixed stars and constellations in Astrology 6. Parallesls & contraparallels 7. Antiscia & contrantiscia 8. Transits 9. Progression この複数のオーブの中で、あなたはどのオーブを使うでしょうか。 状況により複数のものを考慮するでしょうか。 それとも誰かがその答えを探し出すまで待って、その答えを鵜呑みにしますか。 モーリスはこの章の終わりで、ハウスカスプ付近にある獅子座の太陽と乙女座の水星を例に見解をまとめています。 ■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■ U. Considerations Magazine のご紹介 XVIII No.4 November 2003 to January 2004 号より「A Job Question」 著者(アーティクル寄稿者):H. Shuseh Kokubu ■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■ Considerations Magazine XVIII No.4 に、國分秀星氏のアーティクル「A Job Question」が掲載されています。このアーティクルをホラリー占星術に携わる皆様にぜひお勧めしたく、僭越ではありますがここにご紹介することにしました。 このアーティクルは多くの重要な情報を含んでいますが、その中から3つの特徴を書き出してみました。 1. ホラリー占星術では、鑑定時最初にそのチャートがラディカルかどうか判断しますが、このアーティクルではリリーのものではなく、アブラハム・イブン・エズラのものが取り入れられています。 2. トリプリシティーについて、トレミーのディグニティーの表とは異なるZahelのGreek-Styleが取り入れられていますが、その有効性を鑑定実例から読み取ることができます。 3. 質問された事柄の成就の時期の判断方法と、参考にしたChristian Astrologyの該当箇所とその参考の有様が参考になります。 私たち占星術家は古代からの文献をよく読みますが、時々なぜそうした文献を手にして勉強するのかわからないという声を聞くことがあります。先にご紹介したモーリスの書籍とこのアーティクルを読むと、文献の読み方、実践での確認方法を学び取ることができるのではないでしょうか。 * Zahelの文献は当店では探せそうにありません。 * Greek-Styleのトリプリシティーのルーラーは、おそらくDorotheus of SidonのCarmen Astrologicumが参考になると思います。 |