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【スターメディア通信】 2010.3.28.第35号
T. 新刊本 占星術の起源 太陽と黄金の古代エジプト
U. 動きの遅い天体の影響 2010年後半
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T. スターメディアの新刊本 
  占星術の起源 太陽と黄金の古代エジプト/森谷リリ子 著
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●新刊本を出版することになりました。4月5日(月)出版の予定です。

 書 名: 占星術の起源
 副書名: 太陽と黄金の古代エジプト
 著 者: 森谷リリ子
 天文データ・占星術フォント他:ルーメン・コーレブ
 価格: 1680円(本体1600円+税)
 フォーマット:A5 152ページ 厚さ9mm ペーパーバック 無線綴じ
 ISBN: 978-4-9904785-0-6
 JANコード: 1920044016005
 出版社: スターメディア

 本書の目的は、古代エジプト人の英知が、西洋占星術の根幹に深く組み込まれていることをお伝えすることです。
 
 西洋占星術の起源は、ヘレニズム期に生まれたギリシャ占星術にあるといわれています。その理由の一つは、西洋占星術がホロスコープを使う占星術で、ホロスコープの起源がギリシャ占星術にあることが記録上確認されているからです。ギリシャ占星術は、今ではメソポタミア周辺で発達した占星術の知識とエジプトの占星術の知識、ギリシャの哲学や数学が融合したものとして知られています。エジプトの占星術でギリシャ占星術に導入さ れたものの一つに、黄道を36分割したデカンが知られています。デカンは今日の西洋占星術でも利用されています。

 この10分角のデカンは、エジプトの歴史では比較的新しいプトレマイオス朝(ヘレニズム期の頃)の頃に生まれました。メソポタミア生まれの黄道12星座と融合したデカンは、デンデラのハトホル神殿の天井に見られます。黄道上のデカンだけ見ると、古代エジプトの占星術への影響は少ないと考える人は多いようです。中には、デカンの支配星であるフェイスの並びから週の概念が生まれたことを受けて、暦について後世に大きな影響を与えている、と考える人もいると思います。その場合、フェイスになる7つの天体はカルデアンオーダーという天体の運行速度の順番で並ぶために、結局メソポタミアの知識の影響が大きいと判断されます。これは、至極当然な考え方です。

 デカンにはもう一つ、10日区分のものが存在します。セティ1世の王墓のデカン、中王国時代の木棺に描かれたデカンなどがそうです。10日区分のデカンは、シリウスのヒライアカル・ライジングを基点にしたもので、このシステムが、後に重要な影響を及ぼしているのです。本書では、その代表的な事例の一つとしてセティ1世の王墓のデカンのリストを取り上げました。

 古代エジプトを理解するには、神話や死者の書の理解が不可欠です。古いデカンの仕組みの理解に必要なものと、占星術と関連する宇宙観など様々な情報を本書にまとめました。また、初めて占星術の知識に触れる方 のために、西洋占星術の基礎知識の一部も書きました。

 エジプトのデカンが、ヘレニズム期にメソポタミアの知識と融合したのは事実ですが、それを前面に出すことで、結果的に本来のエジプト人の知識をギリシャ占星術にすっかり導入していることを覆い隠しているように思います。ギリシャ占星術をギリシャの発明と唱え、その功績をいかに讃えても、古代エジプト人の英知を完全に覆い隠すことはできません。

 セティ1世の王墓のデカンのリストを知り理解を深めるほど、驚かされます。本書をぜひお読みください。ご予約・ご注文をお待ちしております。

●ご予約は3月29日(月)より承ります。
 詳細はトップページ上のバナーよりどうぞ。http://www.starmedia.ne.jp/

●原稿はMSワードで作成、イラストレーターで作成した図・表・ヒエログリフを使用しています。フォントはMSゴシック、10.5ptが主体ですが、9ptぐらいの箇所もあります。印刷はデジタル印刷、新しい印刷技術です。

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U. 動きの遅い天体の影響 2010年後半
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 前号で、今年の木星はうおに移動した後、一気に半年間でおひつじに移動し、そこで天王星と合になることを書きました。

 この号では、木星がおひつじに3ヶ月滞在した後、再びうおに戻って天王星と合になることに触れます。今年は2回、木星が天王星と合になりますが、その前に必ず土星とオポジットになり、サインを移動してから天王星と合になるのが特徴的です。その部分に着目して、今年中盤から後半の動きの遅い天体全般の影響を大まかに把握します。

 木星と天王星の組み合わせは、幸運をつかんで次のステージに向うか、目前のチャンスを逃して自分の持つ哲学を見直す出来事を引き起こしやすいです。(前号にも記載)。

 はじめに、動きの遅い天体の主要なスクエアとオポジットの完成時期をまとめました。見やすいように2行毎に改行、木星が関与する箇所に●◎を記載しました。

2/ 1  □土星(逆行・てんびん4度21分)と冥王星(やぎ)のスクエア
4/27  ■土星(逆行・おとめ28度46分)と天王星(うお)のオポジット

5/23  ●木星(うお27度52分)と土星(逆行・おとめ)のオポジット
6/ 8  ◎木星(おひつじ0度17分)と天王星(うおおひつじ)の合 訂正2010.6.13

7/27  ■土星(てんびん0度25分)と天王星(逆行・おひつじ)のオポジット
8/17  ●木星(逆行・おひつじ2度26分)と土星(てんびん)のオポジット

8/21  □土星(てんびん2度55分)と冥王星(逆行・やぎ)のスクエア
9/19  ◎木星(逆行・うお28度42分)と天王星(うお)の合

 5/23●の木星と土星に着目します。このオポジットでは、木星と土星が互いにディグニティを交換していないため、ミューチュアルリセプションは成立せず、意見に本質的な一致点のない対立となります。木星が土星のターム、土星が火星のターム、火星が木星のタームにあるため、火星に関連する物・事・人に関することで、物事が形になりやすいです。両者が不本意のまま終わるために、後日問題が再燃するか、考え方を変更するか、何らかの対策を講じる可能性が残されます。
 
 6/8◎の木星と天王星の合は、おひつじで起こるため、火星の影響を考慮して考えます。合になる直前の6/7、火星はおとめに入り、土星を後ろから追い始めます。火星のルーラーの水星は、おうしのアルゴルの近くにあり、ペレグリンです。この時期の木星と天王星の合は、仕事や物事がうまく進んでいる場合、自分の支援者や仲間、子供、言葉、本、情報に注意・配慮して行動するのが望ましいです。成功者の中には、嘘の噂話を広げられる人が出てくるでしょう。成功者、苦境に陥った人の両者に共通して言えることは、いかなる状況にあっても自分を見失わないことです。この時期は、利己的になって他人について嘘をばら撒く人、その誤情報に流される人、自分のいいなりにならない人を気に入らないという理由でこき下ろす人が出てきます。周囲の悪意や理解不足があっても、自分を見失わないことが、後の成長と成功、成功者については再度成功するチャンスをつかむ重要なポイントになるでしょう。

 5/23●と6/8◎の流れは、互いに理解し合えない難しい関係にある人、深刻な問題を抱えた国家の間で、大難が小難に、小難が無難になるように、心を合わせて念じることはとても大切であり、影響力のあることです。

 1/14より逆行していた土星は5/31に順行に戻り、7/22にてんびんに入ります。翌23日、木星はおひつじで逆行し始めます。7/27■土星は天王星とオポジットになります。2008年11月に始まった土星と天王星のオポジットは全部で5回目ありますが、これが最後のオポジットです。

 8/17に●木星は土星とオポジットになります。オポジット完成時、それぞれが自分自身のタームにあります。自分のペースで動く傾向があります。ドロセウスのトリプリシティではミューチュアルリセプションが完成します。これは困難が伴いますが、忍耐・寛大さ・建設的思考・共存共栄を選択すれば、何らかの合意を見出すことに繋がるでしょう。困難な中で、平和への一歩を歩みだす人たちが出てくるでしょう。

 その後、土星に示される人の中には、長い間苦労してきたことを達成する人が出てきます。これは、群集か国民が、復興や偉業を達成するとも読めます。この時期に利己的なものを選択すると、破壊的な力になり自滅の道を歩むことになります。

 木星はその後、逆行を続けながらうおに戻り、天王星と合になります。自分の居場所であるうおで、木星はチャンスを掴みやすいです。この時、迷いが生じる人の中には選択を誤る人が出てきますが、それはその後に 成長するために必要な体験をその時期にはじめることを意味します。メンタル面で大きな恵みを感じる人が出てくるでしょう。

* ここでは天体がハードアスペクトを完成させる日を追っています。この日程に近い時期に、出来事が起こる人と、別の時期に起こる人が出てきます。
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* 前号の次の文言について、訂正です。

> 2010年1月末、土星は逆行しながら再び冥王星とスクエアを完成します。

前号で上述のように書きましたが、正確には2月1日に土星と冥王星はスクエアを完成しました。訂正いたします。失礼いたしました。
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★☆★ 編集後記 ★☆★
・皆様、いかがお過ごしですか。  3月に入ってから、寒暖の差が激しいように感じます。この時期、身体を冷やすと、油っこいものや、甘い炭水化物系を食べ過ぎてしまうことがあります。皆様、体調管理には気をつけて、お過ごしください。

・書籍の出版については、印刷所の選定にかなり時間をとりました。1〜3月上旬の難しい天体配置にどっぷりつかりました。おかげで私にとって未知の分野について、学ぶことができ、最終的に多少の知識をもった状態で印刷会社を選択することができました。

通常の印刷所に依頼すれば、納期まで1ヶ月ほど要することが多いようで、出版日よりもかなり早めに皆様にご挨拶できたのですが、いろんなことがありまして、結局、短期間に印刷できるデジタル印刷を選択することになりました。この印刷所の対応がよく、私の希望とも合っていたため、出版予定日がとても早くなりました。このため、出版間際になっての出版のご報告となりました。

・皆様、どうぞ健やかにお過ごしください。
 これからもよろしくお願いいたします。

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◆次号第36号は2010年5-6月頃にお届けする予定です。◆
 それまでにメールが発行される場合は、臨時増刊号になります。
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