■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■ 【スターメディア通信】 2010.12.31.第38号 T. 創造性とは何か、創造的活動とは何か U. 古代エジプトの太陽信仰と占星術との接点 V. ある年齢での気質・体質を占う方法 ■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ T. 創造性とは何か、創造的活動とは何か ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 創造性を表す天体は、太陽です。太陽は、霊・精神(=スピリット)や心(=マインド)を表します。精神や心があるから創造的な活動が生まれます。 私たちは占星術で占う時、まず、太陽を重視します。個人の出生図であれば、その人が生まれたときに太陽がどこに位置していたのかをサインとハウスで確認します。 どの人も出生図は異なりますが、そこにある太陽は元々はたった一つです。昼と夜が存在するこの地上で、太陽は全ての人に太陽の創造性の一側面を与えているのです。人は生きている間に、各自の霊性や精神性に基づいて活動をして、最終的には太陽に象徴される創造的活動を人類全体で営むことになります。私たちは一つである、という概念がここにあります。 しかしながら人間には、自己中心性・利己的という欠点があります。この利己的は、占星術では状態の悪い太陽が表すことがあります。そこに土星や冥王星が関与していることもあります。利己的な活動に走る場合、太陽の元 来の創造性は発揮されません。 当たり前のことですが、出生図で太陽がどのサインやハウスにあるかで利己的かどうかが決まるのではありません。サインやハウスで人格の優劣が決定されるはずがありません。太陽の位置は、その人のこの世での役割の一 つを示しています。 太陽の示す創造的活動に主体的に参加するかどうかは私たち自身が決めることです。精神や心があってこその創造的な活動です。自らの意思で創造性を選択することが、輝きにつながります。 創造性はあらゆる場面で表わすことができます。労働、睡眠、対話、生き物との接触、呼吸、食事、排泄、浄化、・・・あらゆることにです。私たちは、物づくりや執筆が創造的活動と捉えられることがありますが、それは創造的活動の一部です。真の創造的活動は日常生活にあり、今、この瞬間にあります。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ U. 古代エジプトの太陽信仰と占星術との接点 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ エジプトでは古くから太陽信仰が根付いていました。太陽は昼間大地を照らして恵みをもたらした後、日没後から明け方まで冥界を旅するものと考えられていました。 上下エジプトが統一されて王朝が誕生してから、紀元前30年のクレオパトラ7世の死までの約3000年間、エジプト王朝では太陽信仰は一貫して続いていました。エジプトの王ファラオは、太陽神と同一視されていました。 太陽信仰は、古王国時代(前2686〜2181年)が全盛期でした。その後太陽神は様々な神々と習合するなどして、影響力を持ち続けました。アメン神と習合したアメン・ラー(アムン・ラー)は影響力が強く、新王国時代(前1550〜1069年)、アメン・ラーの神官らは絶大な権力を持つに至りました。 エジプトでは冥界についての文書が王墓の壁画などに残されています。記録上は古王国時代から描かれるようになったとされています。新王国時代になると時間の概念が生まれています。夜を12時間として、太陽神ラーと一体 化したファラオが旅をしながら時間の12部屋の神々に会う物語です。壁画には部屋ごとに異なる姿をした太陽神が描かれています。ある部屋ではラーの頭はおひつじであり、別の部屋ではハヤブサです。古代エジプト人は、各部屋の太陽神を描き分けて、太陽神の一側面をそこに表しました。 24時間の起源は記録上は古代エジプトの新王国時代にあると言われています。古代エジプトでは太陽が出ている間を昼として昼を12時間、夜を12時間と定めました。このエジプトの時間の区分は古代の占星術に継承されて、そ の後7つの曜日を生み出すに至りました。古代エジプトの時間の区分方法は、占星術の分野では古典的手法を導入している人たちの間で現代も使われています。私も使っています。プラネタリーアワーがそうです。 古代エジプトは多神教です。時間の部屋にいる太陽神は既存の神々の姿をとり、それは太陽神の一側面であることを表しています。先に記載した太陽の創造性ですが、個々の神々を私たち人間に置き換えて考えるなら、占星術 の概念の原型は、古代エジプトにあるといえそうです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ V. ある年齢での気質・体質を占う方法 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ある年齢での気質や体質、健康問題を占うとき、皆さんはどのようにしているのでしょうか。基本的に気質・体質は、出生時のものがベースになりますが、年齢により変化することがあります。このため私は次の方法を使っています。 1. ホラリー占星術 2. プログレッション 3. トランジット 4. ソーラーリターン 5. 出生図 2〜5はネイタル占星術です。 私の場合、4と5を主体に1〜3を併用するようにしています。しかし、出生図1枚だけで鑑定することは依頼内容との関係で実際には多いので、その際は5のみで、ある年齢について読んでいます。 ネイタル占星術の場合上述のように複数の読み方があります。ある年のソーラーリターン図に病気について強く出ていて、翌年にその症状に悩まされるということもあります。ソーラーリターン図を読む場合は前後の年度を確認するのは大事なことだと思います。 生まれつきコールドでドライの体質の人が、ある年齢でホットでドライに、またある年齢で、コールドでモイストになることがあります。年齢により多少の体質の変化はあるわけですが、これは出生図1枚だけから、ある程度のところまで読み取れます。 出生図1枚から読み取る場合、古典的な知識が必要です。カルデアンオーダーやプラネタリーアワーの概念は無論関与します。余談ですが、カルデアンオーダーを重視しながらプラネタリーアワーを軽視するのは愚の骨頂です。語られるカルデアンオーダーに意味がありません。プラネタリーアワーを否定すると、1枚の出生図からある年齢の気質・体質を読むことはできません。 現在の気質・体質を知るのに、ホラリー占星術は有効な占断方法です。しかしその時の天体の配置によっては、いつでも占えるとは限りません。従って、出生図から読み取れるようにしておくことは大事なことだと思います。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★☆★ 編集後記 ★☆★ ・皆様、いかがお過ごしでしょうか。 2010年は皆様にとってどのような1年でしたか。 今年は秋が短く、あっという間に冬になりましたね。 2010年の春分図で、火と水のサインに天体が多かったので、その通りになりました。 私事ですが、12月23日、初めてブログを作成しました。 私個人のブログです。http://ameblo.jp/mizunyame/ よかったらぜひご覧ください。 スターメディアのトップページにもリンクされています。 ・今年も一年、たくさんの方にお世話になりました。 ありがとうございました。 皆様、どうぞ良い年の瀬と新年をお迎えください。 2011年もよろしくお願いいたします。 /_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ◆次号第39号は2011年2〜3月末頃にお届けする予定です。◆ それまでにメールが発行される場合は、臨時増刊号になります。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 このスターメディア通信はお申込みいただいたお客様に対して無料で配信されています。 配信中止、配信アドレスの変更、ご意見・ご要望は、までどうぞ。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 スターメディア通信 2010.12.31.第38号 発行責任者 森谷リリ子 * 著作権はスターメディアにあります。 転載・引用の際は、事前に必ずご連絡ください。 http://www.starmedia.ne.jp/ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 |