■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■ 【スターメディア通信】 2011.3.31.第39号 T. 理想と信念の見直し、再出発 U. サイドリアルゾディアック ■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ T. 理想と信念の見直し、再出発 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 占星術でサインのおひつじとてんびんには、新規に事を始める意味合いがあります。今年2011年は3月から5月半ばまで、おひつじに天体が集まります。以下、月以外の天体のおひつじ入りの時期をまとめました。 太陽 ・・・ 3/21〜4/20 水星 ・・・ 3/10〜5/16 金星 ・・・ 4/21〜5/16 火星 ・・・ 4/2 〜5/11 木星 ・・・ 1/23〜6/4 天王星・・・ 3/12〜年内全て 太陽がおひつじを出た翌日に金星がおひつじに入りますから、4月は1日を除くと、5つの天体が日々おひつじに滞在することになります。 土星は1/1にすでにてんびんにあり、年内すべててんびんです。 2011年3月11日(金)14時46分頃、三陸沖を震源とする大地震が発生しました。地震は巨大な津波を引き起こし、多くのものを破壊しました。福島第一原子力発電所では、今回の津波の影響により周辺環境を汚染する事故が発生してしまいました。大震災の影響は日本国内だけでなく、世界に及んでいます。 この大震災とは別に、個人が体験する出来事があります。人間がいる数の分、それだけの人生が常に展開しています。就職、入学、解雇、病気、結婚、出産、事件、祝い事、突然の別れなど日々起きています。 被災地にいる人もいない人も、全員が何らかの形で、おひつじに集まる天体と、おひつじの向かい側の土星の影響を受けます。てんびんの土星はしっかりとした基礎を築く上で重要な役割を果たしています。てんびんの土星は品位があり、基礎力の高さや強さがあります。私たちは土星に示される人物や出来事と共に、鍛錬されるでしょう。 さて、第37号の通信 http://www.starmedia.ne.jp/mail37.html に書いた木星と土星の3回目のオポジットは3月29日に完成しました。私たちは一人一人がどんな理想や信念を持って行動し生きていくのか、改めて問われた か、問われているのではないかと思います。 3月〜5月は、信念や信条を見直して、誠意をもって新たな気持ちで出発するのに良い時期です。多くの場合、6〜7月頃と少し後までずれこむかもしれませんが、早ければ良いとは限らないので、ご自分の魂の声、内なる声に耳を傾けながら新たな一歩を踏み出しましょう。大切なことは、日常生活が真に創造的であることです。 水星は3/31〜4/23までおひつじ内で逆行します。逆行は見直しや確認、新しい方法を模索すること、試すこと、より深く本質を考え把握するのに向いています。視野を広げつつ核心を捉え、新たな気持ちで日々を過ごしたいものです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ U. サイドリアルゾディアック ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 黄道12星座は、黄道上に実在する星座です。夜空を見上げて、私たちは、あそこに牡牛座があるとか、蠍座がある、と言います。この黄道上の星座は、必ずしも30度区分には収まっていません。 黄道12サインは、太陽が真東から上昇する方向、即ち春分点を基点として、黄道上を12等分割したものです。空を見てもこの目盛りは見えません。西洋占星術で占う際は、12サインの目盛りを使って、太陽がおひつじ15度にある、などと表現します。 歴史を振り返ると、現在の黄道12サインが登場したのは、ヘレニズム期(紀元前334〜30年)の紀元前150年頃に、ヒッパルコスが歳差運動を発見した後です。ヒッパルコスは太陽が真東から出るときの背後の星座が、長い年月の中で実は移動しているのだ、ということに気付いたわけです。春分点を基点とした12サインを扱う方法はトロピカル方式と呼ばれています。 ここまでは、一般的な解説でよく言われることです。 紀元前5世紀の粘土板に、黄道12星座を使ったサインが登場しています。大きさがまばらな星座に対して、30度区分を試み、天体の位置を記録したものが残っています。これは実際の星座がサインの役割も兼ねた、サイドリアルゾディアックを使った記録です。 メソポタミアのサイドリアルゾディアックは、ギリシャでは歳差運動の発見によって消滅に至り、星座と分離した12サインが誕生しました。 メソポタミアの黄道12星座は、歴史が新しいです。前7世紀頃はまだムル・アピン(すき星)という星座リストを使っていたように、黄道12星座はまだ存在していませんでした。先のサイドリアルゾディアックの記録が見られる前5世紀は、アケメネス朝ペルシャの時代です。 ここで時代背景について念のために書いておきたいと思います。 前6世紀の前539年に、新バビロニア(カルデア王国)(前625〜539年)は、バビロンにおいて、ペルシャ帝国に無血入場されて滅びました。ペルシャ帝国は自国に従う民族や国家はそのまま温存したので、バビロンはそのまま栄え、暦や占星術はアケメネス朝ペルシャの時代に発達しました。 前4世紀になるとアレクサンダーが現れ、ペルシャ帝国を打ち破ってその広大な領土を獲得しました。バビロンはその一つでした。アレクサンダーの政治的影響力の強さは、東西文化の融合を推し進めたことです。自国に従った民族の文化を温存したペルシャ帝国とは明らかに異なりました。アレクサンダーは徹底してギリシャの文化のを残したのです。また、ギリシャ語の使用まで強化しました。この政策の影響で、楔形文字やヒエログリフは間もなく誰も読めなくなり、19世紀に解読されるまで謎の言語になりました。 占星術の起源が古代エジプトにあることを私は「占星術の起源」でまとめたのですが、私はそこにはメソポタミアのサイドリアルゾディアックのことは書きませんでした。 いずれにしても古代エジプト王朝3000年の歴史の中に見られる古いデカンを使った暦と時計は、本物のトロピカル兼サイドリアルでした。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★☆★ 編集後記 ★☆★ ・東北関東大震災で被災された皆様に、謹んでお見舞いを申し上げます。 被災地の一日も早い復興を、心からお祈り申し上げます。 復興作業に関わる全ての人たちの安全と健康を祈念しております。 ・5月頃までに、トップページの準備中の箇所を何とかオープンしたいと思います。目下準備中です。 ・皆様、どうぞ健やかにお過ごしください。 これからもよろしくお願いいたします。 /_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ◆次号第40号は2011年5月頃にお届けする予定です。◆ それまでにメールが発行される場合は、臨時増刊号になります。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 このスターメディア通信はお申込みいただいたお客様に対して無料で配信されています。 配信中止、配信アドレスの変更、ご意見・ご要望は、までどうぞ。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 スターメディア通信 2011.3.31.第39号 発行責任者 森谷リリ子 * 著作権はスターメディアにあります。 転載・引用の際は、事前に必ずご連絡ください。 http://www.starmedia.ne.jp/ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 |