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【スターメディア通信】 2013.10.30.第51号
I. 中傷や悪意のある批判とホロスコープ
II. 開運は自分と他人のどちらからくるのか
III. 太陽回帰図の観測点の座標
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I. 中傷や悪意のある批判とホロスコープ
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誰かに対して悪意のある批判や中傷、噂を広める人には必ず、最もふさわしい形で批判や中傷、噂の害が返っていきます。これはこの世の法則だと思います。なぜそう言い切れるのか、占断に見る共通点を書きます。

予め一つ書いておきたいことがあります。誹謗中傷を受けた人が、毅然とそれに対して反論をして立場を明確にしておくことは重要なことです。これは恨みや中傷とは本質的に異なります。この行為は中傷が悪い行為だということを、中傷している人とそれを読んでいる人に教えることになり、同時に風評被害などから自分自身を守ることになるからです。

インターネット上の不毛な中傷や批判合戦による人間関係のこじれと苦悩に関する鑑定依頼は、割合あります。どのホラリーのチャートにも類似した傾向が出ています。

中傷で苦悩している占断依頼者をAさんとします。Aさんは第1ハウスです。
中傷した人は第7ハウスでBさんとします。

Bさんの目的(Bさんの第9ハウス)がAさんの評判を落として、Aさんを苦しめることにある場合、Bさんにとっての第9ハウス(Aさんの第3ハウス)の支配星はAさんの第12ハウスに入っていることが多いです。Aさんの第3ハウスはAさんにとっては噂のハウスであり、それが第12ハウスに入ることでAさんの苦悩になるのです。

比較的多いパターンはAさんの第12ハウスの支配星が、第12ハウスに入り込んでいる第3ハウスの支配星とスクエアかオポジットになっていることです。スクエアの場合、大抵はAさんの第12ハウスの支配星は第9ハウスにあり、オポジットの場合は第6ハウスにあります。

この行動を起こしている人はBさんです。BさんにとってこれはAさんを苦しめながら、実は自分にも同じことが降りかかるようにスイッチを入れたことになります。

なぜかというと、スクエアを例にしますが、Bさんから見た第6ハウス(Aさんの第12ハウス)の支配星はBさんの噂を表すハウスの第3ハウス(Aさんの第9ハウス)にあり、Aさんの第3ハウス(噂や対話)の支配星が自分の第6ハウスに入り込んでいるからです。ラディックスの第3ハウスの支配星はそのまま噂の意味も持ちます。Bさんは噂で苦悩と苦労があり、病気になりやすいのです。

Aさんが仕返しを考えず、恨みを抱かない場合に、この天体配置はその後最もその天体配置と引きあう人によって引き継がれ、問題がBさんに対して引き起こされます。Bさんはいつの日か、誰かの悪い想念と目的により、噂を広げられることになるでしょう。Bさんもまた、深刻な害を受けるのです。あるいは、もしかするとBさんが最も大事にしてる小動物や、最愛の人までもがその害を受けるかもしれません。いずれにしてもBさんが病気になり、悪い噂が広がり苦悩することは鑑定上は起こることです。

こうした占断を通していつも思うのは、この世には、自分で蒔いた種は必ず自分で刈り取らねばならない、厳然とした法則があることです。

自分に害を加えている人たちが、早くその状況に気付き、改心することで、いつか本人に来る困難が最小限で済むように祈りたくなる…、被害を受けた人や、深刻な苦悩や有害な妨害を受けた人の中に、加害者に対してそういう念を抱く人は世の中にはいます。その祈りにより、Bさんの報いの何かが軽減されることがあるかもしれませんが、それでもやはり本人の蒔いたものは本人が刈り取らねばなりません。

悪意のある批判、誹謗中傷、悪い噂を広げること、それに加担する行為は、相手を苦しめるだけでなく、必ず自らを苦しめることになります。虚偽の噂や中傷を流さず、自分の心と向き合うことはとても大事なことです。

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II. 開運は自分と他人のどちらからくるのか
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Cさんはお客様あっての仕事をしています。かなりいろんな占いを利用して、幸運や開運はお客様や同業者など他の人から来るものと信じていました。しかし現実は厳しいもので、仕事は減る一方でした。それで鑑定依頼となりました。

私の場合開運は、まずは本人が自分の問題に取り組むことが第一歩だと考えています。引きこもっている人を例にすると、外に出てくるのは本人の心に変化があればこそです。この自分の問題を解決することが大仕事です。この本人の第一歩とは別に、開運や幸運は他の人や物事からもたらされることがあります。幸運は他の人からもたらされるのはこの点であり、これは本人の成長や高まりと連動することが多いです。人が出世する場合、宗教 家の言葉を借りるなら神意であり、他の人たちを介してそこについたのであって、決してその人独りの力によるものではありません。その地位についたら引き続き創造的な活動をしていくのですが、地位を失うのも神意です。社会的地位の変化はその人の活動や人生について総合的なものを加味した結果です。本人自身と、人や周囲に対してした結果が今現在を形作るという考え方です。それを上辺だけで安易に判断・評価しない方が良いことはいうまでもありません。

Cさんは、地位と名声が上がり世の中から賞賛されることを望んでいたのですが、何年待ってもそれが来ませんでした。そのうちに成功する同僚を妬ましく思うようになりました。こういうこともまたホロスコープにそのまま表示されます。Cさんは、仕事が増えない原因は同僚の誰かが口コミで妨害しているせいではないかと言ってきました。幸運も不運も他の人に原因があると考えていたのです。

Cさんの場合ホラリーのホロスコープに次の改善点が出ていました。Cさんが、自分自身に忍耐することが不足しているので、もう少し辛抱強く自分を見守り、自分を鍛えるように、です。これは土星と本人を表す天体に表れていました。Cさんは他の誰でもない自分自身の仕事の技量の成長に忍耐が不足していたのです。このため、すでに完成した技量を持つ同僚を妬み、同僚の顧客までも横取りしようと考えていたのでした。それをそのまま伝えました。

かなり期間が経過してからその後の状況がわかったのですが、現在はもう他人を妬ましく思っていないそうです。全体的に顧客が増えて仕事に恵まれ、不安がなくなったとのことで、何よりも自分の仕事に自信が持てるようになり、自分に対してだけでなく、人に対しても忍耐強くなったとの事でした。同僚やチームによる仕事もとても上手く進んでいるそうで、人から受け取る幸運に感謝の念を持っていました。

開運や幸運を引き起こす最大の要因が、自分自身の問題に取り組むことにあった事例でした。

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III. 太陽回帰図の観測点の座標
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太陽回帰図(ソーラーリターンチャート)を、出生地で作成するか、それとも誕生日にいた場所で作成するかという話です。皆さんはどちらを使いますか。私は多数の占断結果と理論から、長らく出生地を使っています。

この結論を出す上で、占断結果は決定的でしたが、複数のディレクションの仕組みからも十分わかることです。歴史ある重要なディレクションによる未来予知は出生地を基点にした地球の自転を使っています。赤道座標を使うディレクションです。どういう予定でこの人生を過ごすのか、出生図に記されているので、こうしたディレクションが使えるわけです。太陽回帰図や複数のディレクションは、占断時複数を組み合わせて読むことがあります。いずれの場合も出生地を使います。ディレクションの中で太陽回帰図だけ別の座標を使うことはありません。

生まれた日時と場所の情報は、いくら移転を繰り返しても変化しません。それでお客様の依頼で場所を変えた太陽回帰図と、出生地の回帰図である年度を読んだのですが、その年度の親族の死は出生地のものが有効でした。おまけにその年度は、海外に出向いている間に親族との別離があるというものでした。海外の滞在場所で作成したチャートではそういう重要事項が十分には表示されていませんでした。これは一例であって他にも多数確認しています。

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★☆★ 編集後記 ★☆★
・皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 現在、太陽がさそり、木星がかににあります。水星と土星もさそりですね。
身体に摂取するもの、食中毒など注意したいところです。よく噛んでゆっくりと食事をしましょう。

 めっきり肌寒くなりました。皆様、身体を冷やさないように、あたたかくしてお過ごしください。心もあたためましょう。(^-^)

・これからもよろしくお願い致します。
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◆次号第52号は2013年12月頃にお届けする予定です。◆
 それまでにメールが発行される場合は、臨時増刊号になります。
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スターメディア通信 2013.10.30.第51号
発行責任者 森谷リリ子
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