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【スターメディア通信】 2016.3.31.第62号
I.  逆行中の天体が多い4月
II. 2016年度春分以降1年間の日食と月食の情報
III. この情報は本当?
IV. 古典占星術講座のご案内
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I.  逆行中の天体が多い4月
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イレクションチャートでは、主要な天体は逆行していない方が良いとされています。遅延、困難、不和、病弱のような悪いことに繋がりやすいからです。

過去に滞りのあった物事について、開始日時を調べてみるとアングルに逆行中の天体があったことなど確認できることがあるかと思います。この傾向はホラリーのチャートにも表れることがあります。

自分が実際に努力して十分に準備してきたことについて、わざわざ逆行した天体をアセンダントに持ってくるのは難しいです。十分準備ができた物事は、良い天体配置の中で事が進行するように力が働くからです。

2016年4月下旬は天体の逆行が少々増えます。曜日を司る7天体のうち4つが逆行した状態となります。以下、4月下旬に逆行している天体です。

水星  4月29日から5月22日までおうしで逆行
火星  4月17日から6月30日までいてとさそりで逆行
木星  1月 8日から5月 9日までおとめで逆行
土星  3月25日から8月13日までいてで逆行
冥王星 4月18日から9月26日までやぎで逆行
(データの引用元:Stargazer 占星暦2016年 p.26)

天体の逆行がどんな場合でも必ず悪く作用するかというと必ずしもそうではありません。人が戻ってくる、状況が変化する、突然起こるような意味もあるからです。また、人が鍛錬して実力をつけようとしている時に、苦労や困難がすばらしい経験となり、その後の成長や活躍、回復に繋がることもあります。その際に逆行期間がとても有益に働いていることがあるからです。

逆行中の天体でも、天体配置や他の天体との関係から事が急に成就することなど起こりますから、普段からあまり心配しない方が良いでしょう。それよりも、現実的に考えて、最善を尽くすことがとても大切です。その中でどうしてもタイミングや状況について気になることがあれば、鑑定を利用されると良いと思います。

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II. 2016年度春分以降1年間の日食と月食の情報
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2016年度の食図の情報です。金環日食が2回ありますが日本では観測不可です。半影月食は4回あり、ほとんどが日本で天気さえ良ければ見られます。食図で国家の動向を読む場合、座標は必ず首都の東京を設定します。下記データのハウスカスプの情報はレジオモンタナスを使用しています。

月食 2016年3月23日20時59分53秒
種類: 半影月食
見える場所: 日本 ほか
太陽:おひつじ03度17分14秒 月:てんびん03度17分14秒
第11ハウスカスプ: おとめ21度39分
第1ハウスカスプ: さそり12度07分

月食 2016年8月18日18時25分48秒
種類: 半影月食
見える場所: 日本の南部を除く場所 ほか
太陽:しし25度51分42秒 月:みずがめ25度51分42秒
第7ハウスカスプ: しし27度01分
第1ハウスカスプ: みずがめ27度01分

日食 2016年9月1日18時02分11秒
種類: 金環日食
見える場所:(中心食)南大西洋、アフリカ、インド洋など
太陽と月:おとめ09度21分11秒
第7ハウスカスプ: おとめ08度36分
第1ハウスカスプ: うお08度36分

月食 2016年9月17日04時04分18秒
種類: 半影月食
見える場所: 日本 ほか
太陽:おとめ24度19分57秒 月:うお24度19分57秒
第7ハウスカスプ:うお06度48分
第1ハウスカスプ:おとめ06度48分

月食 2017年2月11日9時32分08秒
種類: 半影月食
見える場所: 日本では観測不可
太陽:みずがめ22度28分07秒 月:しし22度28分07秒
第5ハウスカスプ: しし10度02分
第1ハウスカスプ: おひつじ29度20分

日食 2017年2月26日23時57分35秒
種類: 金環日食
見える場所: (中心食)南太平洋、南米、南大西洋、アフリカなど
太陽と月:うお08度12分07秒
第4ハウスカスプ: うお09度14分
第1ハウスカスプ: さそり28度07分

天文データはプラシーダス7.00を使用しました。
日食と月食の種類と見える場所は国立天文台の情報を使用しました。
国立天文台:http://www.nao.ac.jp/

日食や月食の情報ですが、皆さんはどのようにして確認されていますか。
私はNeil F. Michelsen の Tables of Planetary Phenomena Second Editionを使って毎年の食の情報を拾うのですが、必ず国立天文台の情報を参照しています。Planetary Phenomenaでは2016年8月18日の半影月食が抜けていたので今回、天文台の情報を確認しておいてよかったと思いました。Planetary Phenomena でデータが抜けていたのに気づいたのは多分今回が初めてです。

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III. この情報は本当?
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1. 占い師としての経験年数が長い人ほど、難しい鑑定依頼が来る。

必ずしもそうではないことは経験上確認しているつもりです。今でもたまに標準的なホロスコープが出てくることなどあるからです。
皆さんはどのようにお考えになっていますか。

2. 古典占星術の古い時代のホロスコープはアセンダントが不正確である。

占星術が各時代の中で、どのような人たちの間で使われ発達してきたのか、冷静に考えるなら、誤りだとわかります。

現代では一般庶民でも興味があればパソコンを使ってホロスコープを表示することができます。

より古い時代は、連綿と続く時間と天体の運行や周期と鑑定方法を掌握していた人たちが占星術で占いました。時代と場所によっては限られた人たちが占星術を扱いました。

アセンダントを正確に把握していればこそ、タームのディレクション、プライマリーディレクションがヘレニズム以降発達しています。

一般庶民がいつも時間と天体配置を正確に把握していたかと言えばこれは古代は違います。庶民だけで考えるなら古代、アセンダントの情報は得難い事に相違ありません。

ヒライアカルライジングの観測を徹底的に行っていたメソポタミアやエジプトでは東の地平線付近は注意深く観察されていたことは記録上確認できます。

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IV. 古典占星術講座のご案内
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昨年12月にネイタル占星術入門編(中級編II)、ホラリー占星術入門編(中級編III)を開講しました。たいへん御好評をいただいております。

受講条件があります。
初級編I,II、中級編Iを受講された方が中級編II、IIIを受講できます。

入門編や初級編I,II、中級編Iもたいへん好評です。最近受講終了者が続々と出ており次の講座に進んでいます。

これから古典占星術を勉強してみたい方、ぜひお気軽にお申し込みください。
入門編や初級編はたいへん有益な講座になると思います。

皆さまのご受講をお待ちしております。
http://www.starmedia.ne.jp/school.html

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★☆★ 編集後記 ★☆★
・ いつもスターメディア通信をお読み頂きありがとうございます。

・ 皆さん、食べたい野菜は決まっていますか。それとも変化しますか。私は緑黄色野菜が好きですが、昨年の夏から今年の2月まで、黄色い野菜をとてもよく食べました。食べたくて仕方ない感じでした。パプリカは途中で数えるのをやめたほど食べ続けました。太陽回帰図やトランジットは、こういう食の傾向も表していますが、今年はどうなるのか楽しみです。

・ 2月と3月、外出すると咳をしている人をよく見かけました。風邪や何かがずうっと流行っているんでしょうか。皆さんも風邪などひきませんように睡眠と栄養をしっかりとってお過ごしください。

・ これからもよろしくお願い致します。
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◆次号第63号は2016年4-5月頃にお届けする予定です。◆
 それまでにメールが発行される場合は、臨時増刊号になります。
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スターメディア通信 2016.3.31.第62号
発行責任者 森谷リリ子
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