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【スターメディア通信】 2016.6.1.第63号
I.  チャート作成のタイミング
II. ネイタルの出生図(ラディックス)の情報の豊富さ
III. 古典占星術講座のご案内
IV. 感情を理想で方向付ける
V.  雷・火
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I.  チャート作成のタイミング
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ホロスコープの作成は、占い師にとっては最も重要な作業の一つです。何時何分、どの場所で作成したホロスコープを占うかにより、占断結果が全く変わってしまうからです。

行方不明者を占う場合、ホラリーで占うのか、イベントで占うのかによって作成するチャートが変わってきます。この辺は十分に調べてからチャートを作成して占う必要があるでしょう。

ホラリー占星術では占う人が質問を理解した時間と場所を元にホロスコープを作成して占います。質問を理解した段階で作成されるチャートには、質問に応じた特徴が出ることが多いです。このため仮に何らかの理由により一つのチャートを他の鑑定依頼のチャートと取り違えたとしても、初期の段階で通常はおかしいと気付くことができます。ホロスコープを読む基礎的な力量が十分あれば気付けますが、あまり読めないと誤ったホロスコープを元に占ってしまうケースはあるようです。

事例で上げると、劣悪な人間関係の相談をしてるチャートと、ほのぼのとした恋愛相談のチャートは一般的には異質です。

あまり特徴のないホロスコープの場合に、チャートの取り違いに気付けない場合もあるらしいですが、この場合は占い師の情報管理の仕方が問われることになるでしょう。チャートを作成してアセンダントと主要な情報をその場で即座に抑える習慣を身につけておくことは大事だと思います。

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II. ネイタルの出生図(ラディックス)の情報の豊富さ
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ホラリーではたった1枚のホロスコープから事の成り行きを読むことができます。ネイタル占星術でも、この点は根本的には共通していますが、ネイタルの場合、複数のチャートを作成して占う方法があります。しかし最も重要なものは出生図(ラディックス)です。

古典占星術の場合、ラディックス1枚からいろんな情報を読み取る方法があります。チャートを変形させるとか、他のチャートを作成しなくてもそれ1枚から読む方法がいくつかあるので、十分な力があれば読めます。

ラディックス1枚については、ある時期の節目ごとに情報を読む方法が複数あります。たった1枚から年表のように情報を読み取る方法はフィルダリアにあります。特に具体的に占う必要がない場合は、各年度については数行程度にまとめられますが、より具体的な問題になるとたった1枚のラディックスからその年度に関して多数の情報を引き出せることがあります。情報の多さより、その中身が物事の要点を捉えているという点でかなり有益です。

太陽回帰図はラディックスから作られる別のチャートです。各年度について詳細を読む場合は、こうしたチャートを利用する方が良いことが多いです。

ラディックスは本で例えるなら、本の概要、本の各章や重要項目のタイトルと筋書きが表示されているものであり、登場人物についても事前に説明があるもの、人生の年表や重要な流れが出ているものでもあります。

ラディックスから詳細を読めないことはありますが、各章の詳細を読むために太陽回帰図や他のディレクション情報を調べることなどあるわけです。出生図1枚だけから情報が読めるようになると、一部の鑑定はかなり楽になりますが、そこに至るまでに相当な勉強と鑑定経験を重ねることになるでしょう。

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III. 古典占星術講座のご案内
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初級編Uの講座のテキストをこのほど増刷しました。初版よりフォントを少し小さくして編集し直しましたが、解説内容には変更はありません。

初級編Tもすでに増刷の準備に入っています。こちらは単に増刷ですがソフトウェアのバージョンの変更の影響で作業に時間を要しています。現時点で以前の在庫が若干あるのでお申し込みいただけます。

通信講座で使用している課題の用紙を、このほど上質紙からより軽量なコピー用紙へと変更しました。受講される方々の送料の負担を減らすためです。

皆さまのご受講をお待ちしております。
http://www.starmedia.ne.jp/school.html

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IV. 感情を理想で方向付ける
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理想は木星の象徴の一つです。5月下旬に木星は土星とスクエアを完成しました。土星や忍耐や別離の象徴の一つです。この2天体の組合せは、自分の理想が本物か、忍耐は十分にあるかを問うことがあります。

私たち人間は時々利己主義に陥り、進む方向を誤ることがあります。この時に感情が暴走すると、大きく道を外れていきます。ある時にドスンと現実に突き落とされて、間違ってしまった!と気付きます。

感情は事を起こす上で重要な力となります。この感情は適切な理想に沿ったものであることが大事です。忍耐はこの感情が暴走しないように助けてくれることがあります。

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V.  雷・火
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古典占星術で雷・火と言えば、さそりです。(占星術の起源 p.135)
火そのものを表す天体は火星です。

天候を占う場合、天体情報に加え、各サインやデカン、黄緯を考慮します。さそりは火星が支配しています。今、火星は逆行してさそりに入りましたので、国や地域にもよりますが、今年は 雷・火に注意した方が良いでしょう。その威力が火星の影響で強まるからです。

さそりの支配星の火星はおひつじの支配星でもあります。おひつじ全体は雪・あられ・ひょうと結びつくサインです。
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★☆★ 編集後記 ★☆★
・ いつもスターメディア通信をお読み頂きありがとうございます。

・ コピー用紙ですが、輝く純白の用紙はかなり安価です。あまり発色していない白の紙の方が倍ぐらいの値段です。紙の質というより需要の相違でそういう値段になっているのかもしれませんが、とりあえず環境上推奨されている地味な白の用紙を講座で使うことにしました。

・ 4月下旬に池袋から西巣鴨に移転しました。場所的には1kmちょっと離れたところです。池袋は街に常に埃が舞うような環境でしたが、西巣鴨は清潔感があります。 マンション前の通りを巣鴨方向に歩いていくと都電荒川線の庚申塚(こうしんづか)駅、巣鴨地蔵通り商店街へと続きます。
・ 健康的な生活は大事だと思う今日この頃です。
・ 皆様、どうぞ健やかにお過ごしください。
・ これからもよろしくお願い致します。
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◆次号第64号は2016年7-8月頃にお届けする予定です。◆
 それまでにメールが発行される場合は、臨時増刊号になります。
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スターメディア通信 2016.6.1.第63号
発行責任者 森谷リリ子
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