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【スターメディア通信】 2017.3.31.第67号
I.  ペルシャ占星術のお薦め本など
II. 2017年度春分以降1年間の日食と月食の情報
III. 古典占星術通信講座 ホラリー演習2月開講、ほか
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I.  ペルシャ占星術のお薦め本など
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毎年の私の春分図の読みには、虎の巻があります。

マシャアラーのSix Astrological Treatiesのマンデンの項目です。
ぜひ、皆さんも読んで春分図の鑑定にご活用ください。

しかしこれを読んだだけで今年の鑑定結果がでるかというとそうではないです。鑑定の極みは、ハウス、サイン、天体などから総合的に具体的情報を読み取ることです。これは本を読んでも出てこないです。

Six Astrological TreatiesはJames Herschel Holdenが訳しています。12世紀のテキストを使っているところがすばらしいです。リリーや他の翻訳家は1549年の物を使っています。中世も古代も、基本的に写本が多いです。写本で正確に転載されるかというと必ずしもそうでないことがあります。このためより古い方が良いわけです。実際にHoldenと1549年のテキストを翻訳した人の本を比べると、1549年のほうが抜けがあります。

さて、ペルシャ占星術といえば、フィルダリアが有名です。ペルシャの言葉で天体の周期という意味があります。フィルダリアは古代ペルシャの知識ですが、ギリシャ語で残された本があります。

15年ほど前だったか英語圏のある占星術家が、フィルダリアのギリシャ語の文献がでたものだから、フィルダリアはギリシャ占星術だと伝えてしまったことがあります。その後、ペルシャに訂正したものも私は読んでいますが、残念ながら日本の一部では誤情報がそのまま定着しています。

ロバート・ゾラーは古くからこのフィルダリアについて解説を残しています。Tools & Techniques of the Medieval Astrologer の中にペルシャ占星術の技法として詳細を残しています。アブマシャーのRevolution関連のテキストにもフィルダリアは出ています。

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II. 2017年度春分以降1年間の日食と月食の情報
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2017年度の食図の情報です。今年は天体の位置を分まで記載しました。
食図で国家の動向を読む場合、座標は必ず首都の東京を設定します。
下記データのハウスカスプの情報はレジオモンタナスを使用しています。

月食 2017年8月8日3時9分52秒
種類: 部分月食
見える場所: 日本 ほか
太陽:しし15度25分 月:みずがめ15度25分
第1ハウスカスプ: かに23度14分
第2ハウスカスプ: しし16度27分

日食 2017年08月22日3時28分25秒
種類: 皆既日食 (中心食)
見える場所: 北太平洋、アメリカ、北大西洋など
太陽:しし28度53分 月:しし28度53分
第1ハウスカスプ: しし 8度27分
第2ハウスカスプ: おとめ2度2分

月食 2018年01月31日22時25分46秒
種類: 皆既月食
見える場所: 日本 ほか
太陽:みずがめ11度37分 月:しし11度37分
第1ハウスカスプ: てんびん18度11分
第10ハウスカスプ: かに20度16分
第11ハウスカスプ:しし24度31分

日食 2018年02月16日6時3分34秒
種類: 部分日食
見える場所: 南米南部、南極など
太陽:みずがめ27度08分 月:みずがめ27度08分
第1ハウスカスプ: みずがめ17度42分
第2ハウスカスプ: おひつじ2度28分

天文データはプラシーダス7.00を使用しました。
日食と月食の種類と見える場所は国立天文台の情報を使用しました。
国立天文台:http://www.nao.ac.jp/

ここ2-3年気になっているのはデータ作成時の他のアプリケーションとの値の違いです。ソーラーファイヤーで作成したチャートとハウスカスプを対比すると一部で7-8分開きがでています。

食の場合、食になり始めてから終わるまでという幅広い時間を考慮するのが古来からの観測重視の実占方法です。このためアングル以外のハウスカスプの誤差はあまり問題にならないことが多いです。これは実占していると確認できます。

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III. 古典占星術通信講座 ホラリー演習2月開講、ほか
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2月に中級編ホラリー占星術演習を開講しました。
演習なのでひたすら実践。必要なことだけを回答していただきます。具体的には、実際に依頼のあった質問に鑑定結果を回答し、その技術的根拠を回答していただくものです。

課題は5つあります。そのうちの一つはパリのテロ直前にブリュッセルに到着したお客様より実際に依頼されたものです。一部をご紹介すると「シリア難民の噂通りこれからテロがあるかどうか。自分の身は安全かどうか」という質問が含まれています。

古典占星術では、質問とチャートによっては、真摯な鑑定結果は断定的なものです。

もちろん、断定しない鑑定結果も古典占星術には存在しており、それもまた真摯な鑑定結果です。演習や他の講座で皆さん学ぶことができます。実に優れたツールです。あとは使う人の技量と鍛錬です。

古典占星術が生きた鑑定であることを、ぜひ体験なさってください。
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さて、ここで通信講座に復帰されたい方に向けた情報です。

過去に課題を十分に出し切らずに例えば初級編IIまで終了した方でスターメディアで勉強し直したい方は、演習その1でウォーミングアップしましょう。それから中級編Iで自分の太陽回帰図の主要なところを読んでみましょう。中級編Iは初級編IとIIの知識を使いますので本気で受講すればこの段階でかなり習得できると思います。

但し課題を出さないと先に進むのが難しいのが中級編Iの特徴です。
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スターメディアのサイトをご覧になればおわかりの通り、私は長らくホラリー、ネイタル、マンデン、イレクションをお客様向けに鑑定しており、一部の知識を講座で教えています。初級編I,IIはこれらに共通した基礎を包括しています。その後ネイタルでもホラリーでもどれでも学べるように構成してあります。たいへん効率の良い学習になるでしょう。

皆さまのご受講をお待ちしております。
http://www.starmedia.ne.jp/school.html

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★☆★ 編集後記 ★☆★
・いつもスターメディア通信をお読み頂きありがとうございます。
・今年の火星はひたすら順行。金星は3-4月に逆行しますが4月15日以降年末まで順行です。周囲で繰り広げられる恋愛の動向がどうなるか気になるところです。
・火星と金星は、胃や腎臓、ホルモンに関連する天体です。この2天体の組合わせは、時々疲労を生むのですが、過食とも結びつきます。健康には気をつけたいですね。
・最近はまっている食材とかありませんか?私は今もパプリカです。
・ 8月下旬に木星と土星がついにセクスタイルを完成します。それまでいろんな体験を生み出していきますが、自己卑下をせず建設的でいることが大事に見えます。自分に誇りをもって生活していきましょう。
・遅い時間の配信になってしまい、ごめんなさい。正直に書きますが、明日のエイプリルフールはなんとしても避けたかったので、許してください!
・皆様、どうぞ健やかにお過ごしください。
・これからもよろしくお願い致します。
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◆次号第68号は2017年5-6月頃にお届けする予定です。◆
 それまでにメールが発行される場合は、臨時増刊号になります。
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スターメディア通信 2017.3.31.第67号
発行責任者 森谷リリ子
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転載・引用の際は、事前に必ずご連絡ください。
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