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― 内惑星、外惑星の逆行 ― 金星と水星のような内惑星の逆行は、内惑星が地球を追い越すときに起こります。実際には追い越す前から逆行は始まり、追い越し終わってしばらくしてから逆行は終わります。 2012年6月6日に金星が太陽面を通過しました。天候の影響がありインターネットで鹿児島のライブ中継を見ましたが、金星は太陽を左から右へ移動していました。大きな白丸に小さな黒丸が通過する画像でした。金星が地球を追い越している動きですが、これはホロスコープでは必ず逆行した状態で表示されます。 火星、木星、土星、トランスサタニアンのような外惑星の逆行は、地球が外惑星を追い越す際に生じます。 ― 逆行の基本的な意味 ― 逆行している天体は、アクシデンタルデビリティが加算され(マイナス5)、天体の影響力は弱まります。マレフィックなものはその意味が強められます。 ホラリー占星術では「探している対象物が見つかる、戻ってくる」・「何かが突然起こる」・「延期・遅延」・「突然の心変り」の意味があります。 ネイタル占星術では、「事の完成に困難が伴なう」・「受け入れ難い」・「自分自身のもの(こと)にしておく」などの意味があります。 * 通信講座の受講生の方は初級編Uでより詳しく逆行について学びます。イレクショナル占星術、マンデン占星術での基本的な解釈、ホロスコープでどんなときに突発的な事や逆行に表示されることが起こるのか、など、基本的な考え方は、テキストと課題で学びます。 ― 留(りゅう) ― ◆ 順行から逆行したとき 遅延。損害。損害を背景にした不和など。 留の場合は逆行ほど悪くなく、すでに起きている悪いことは過去の出来事を示します。 ◆ 逆行から順行したとき 過去の障害や悪いことを示します。 留は順行ほどではありませんが、良いことを示します。病気の場合再生・回復の力、苦痛や困難を伴なうがゆっくりと回復する、完全な回復と言えませんがそれに近いことが多いです。 参考文献 Considerations Magazine Vol.XVI,No.2.P.32./Olivia Barclay,Q.H.P. Horary Astrology Rediscovered P.94,198/Olivia Barclay,Q.H.P. The Astrologer's Guide - Anima Astrologiae - No.25,26,74./Guido Bonatus,William Lilly Here and there in Astrology P.62./Ivy M.Goldstein-Jacobson 2001年5月新規 2012年6月15日更新
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