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ジョイ(JOY)は古典占星術の用語です。 はじめに、間違い探しをしてみましょう。 例文 「2012年2月7日、太陽と水星は合を形成します。太陽のある場所を第1ハウスとみれば、水星はジョイですから、みずがめ生まれのあなたの思考は活発になるでしょう。」 この例文、何が間違っているかお気づきでしょうか。 この類の文章は、ここ数年、12サインを使った占いで見かけることがあります。 モダンな西洋占星術をかじったものの上手く行かず、古典に手を出したけれど古典の入り口でハウスとサインの区別ができないままジョイという言葉を知った人が、こういう占いをするのだろうと、推測します。 そもそも例文では、ジョイという言葉と、第1ハウスという言葉は不要です。 太陽と水星の組合せは、古典でもモダンでも、仕事人、知識人を表し、2天体の関係と状態がよければ、良い知的作業をすることを意味し、悪いときは判断力が落ちることを表すからです。 モダンな占いの中にはサインとハウスを同一視して、太陽のあるサインを第1ハウスと見立てて占う方法があります。天体の位置関係を読む点である程度機能はするのですが、この方法で使うハウスは古典占星術のハウスとは全く別物です。 古典占星術のハウスシステムには、アセンダントがあります。例文の占いには本物のアセンダントは存在しません。 天体のジョイは、アセンダントのあるハウスシステムの中でのみ有効です。 水星が第1ハウスでジョイになるのは、第1ハウスが頭部を表すからです。 新規2011年12月22日4時40分
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