0か30か
この記事は私のアメーバのブログに 2014年6月11日にも掲載しています。同一です。
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リリーのエッセンシャルディグニティーの表を見ると、30という数字が出てきます。黄道上のサインは30分角であり、0度から次のサインの0度未満の範囲が該当します。表では次のサインの0度に限りなく近い数字の表記を30として表記しているわけです。

そういうことについて、大抵の古書には説明文は一文字もありません。わかっているとか、理解できることを前提にしているか、自分で調べる、考えるということを暗に示しているわけです。


占星術ソフトにもよりますが、現代では例えば、おひつじ29度59分を超えてあと少しでおうし0度00分に天体が入る時、数学上は、29度60分という表記をします。これが本当に0度00分に突入すると0度00分です。

こういうことからも、リリーの表の30の表記の意味が理解できるのではないかと思います。


古典占星術を勉強するなら、数や算数のこと、歴史や自分にとって必要な知識は自分で別途勉強する必要があると思います。

私の場合占星術の専門書を読む傍ら、次の分野の本も並行して読んできました。より正確に中世や古代の占星術の本を理解するためです。

数学、数、文字、アラビア科学、科学(特に燃焼、物質の三態、アルケミー関係)、ヨーロッパ(イギリスだけではないですね)、オリエント文明、暦、マヤ、古代エジプト などの各分野の歴史書。

数、算数、数学の中でも三角関数の歴史は大分ためになりました。

ゼロの概念はヘレニズムではなく、中世のインドで生まれました。三角関数のサイン(sin)もインド生まれで、それが中世のアラビアに影響を与え、アラビアでタンジェント(tan)が生まれています。

ゼロに対する概念が古代と現代では違いますから、本を読む際、注意して読む場面が出てくることがあると思います。少なくとも私の場合はそういうことがあったので、いろいろ本を読み、時間をかけてよく考えるわけです。

新規 2014年6月11日


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