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この記事は2014-11-30 16:00:00 にアメーバのブログに掲載したものです。そのまま転載しました。 ヘルメス文書（ヘルメスもんじょ）です。 昨夜久しぶりに本書を開いたらゾラーの下記の文が目に飛び込んできたのでここに書くことにしました。 翻訳者のロバート・ゾラーの冒頭の序文は、占星術を学ぶ者には発見や学びが多いですが、この文は初めて読んだ当時、私を引きつけました。占星術のデカンの実占的知識の一部が、エジプトに由来すると思わせたからです。 What is Hermetic about the Liber Hermetis? All scholars agree that Hermetic astrology, emanating from Hellenistic Egypt, was characterized by the iatromathematical(i.e.,astrological medical) use of the decans. （引用元： Robert Zoller翻訳 Liber Hermetis の Introduction より スピカ版：p.xi 右段 中央下） その後の本文の第1章は、12サインの36デカンが表すものの説明から始まります。デカンを支配する天体（フェイスのこと）、デカンの概要や特徴、デカンの表す色や物、身体の部位などが出ています。 このデカンの特徴には、古典占星術のサインの定義とどこか共通点がありますね。サインは、場所、国、身体の部位、病気などを表すからです。 ※iatromathematicalには数理医学の訳を当てている辞書があります。 デカンのフェイスは、時間の支配と週の支配にも関与しており、これが医療占星術のようなものに結びついているわけです。 そして、医療だけでなく、風土や気候の占断にも古代から用いられているのがデカンです。（関連：エッセンシャルディグニティについて） Liber Hermetisは、1993年にロバート・ゾラーにより翻訳されました。最初の出版元はプロジェクト・ハインドサイト、その後はスピカ出版、現在はNew Library LimitedでPDF版のみが入手できます。この機会にぜひお読みください。 入手元や出版形態は変動があるかもしれませんので、都度出版元情報など各自でご確認ください。 新規 2014年12月10日
この記事は、アメーバのブログにも掲載しました。 http://ameblo.jp/mizunyame/entry-11958831847.html |