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プラネタリーアワーの誤情報が、インターネットを介して一部で蔓延しています。 誤情報を提供しているサイトや雑誌の中には惑星時間と解説しているところもあります。 間違いの代表例です。 1. プラネタリーアワーの特定では、国立天文台のサイトにアクセスして日の出と日の入り時間を調べる必要がある。日の出と日の入りの時刻がわからないと絶対にプラネタリーアワーの特定はできない。 2. プラネタリーアワーで影響を及ぼす惑星は日の出後、各2時間ごとの惑星である。 古典占星術の専門書で実際にプラネタリーアワーの項目を読んで理解したことのある人には、上記の1と2は信じ難い間違いだとわかるでしょう。2に至っては論外なのでここでは触れません。 古典占星術では、日の出と日の入りの時刻を知らなくても、その日の曜日さえわかれば大抵のチャートでは1分もかけずにプラネタリーアワーを特定する方法があります。これはホラリーの洋書の専門書では特に当たり前のように解説されている知識です。また古典占星術を扱うプロの間では初期の段階で身につける知識です。プラネタリーアワーの判定に迷うチャートはそれなりにありますので、その時に日の出と日の入りの時刻を調べて、昼と夜の時間のいずれかを12等分割すればいいのです。 日の出と日の入りの時刻ですが、占星術のソフトウェアを持っている場合、国立天文台のサイトにアクセスする必要はありません。なぜかというと一般的に多くの西洋占星術ソフトの場合、レクティファイの機能かそれに相当する機能が付いているからです。太陽をアセンダントとディセンダントにあわせて時刻を調べればそれで済むことです。占星術ソフトにレクティファイの機能がない場合やソフトそのものを持っていない場合は、天文台の情報を最終的に確認することになります。 占星術講座(古典占星術講座でもありますが)の入門編では「占星術の起源」を読むように推奨しています。同書のプラネタリーアワーの箇所を読んで理解すれば、プラネタリーアワーの仕組みがわかります。 占星術講座初級編Uではプラネタリーアワーを学びますが、仕組みの解説は「占星術の起源」とほぼ同じです。しかもこの解説内容は、古典占星術のホラリーの専門書(洋書)で扱っているものと大差はありません。むしろ「占星術の起源」や初級編Uのテキストの方が親切なぐらいです。 プラネタリーアワーは知っておきましょう。この知識、古典占星術に関わる限りずうっと使い続けるからです。なぜ使うかわからないのは、実占力がない、実占的な知識がまだないからです。プラネタリーアワーは古典占星術の世界で、広域に奥深く関与する知識です。 関連:プラネタリーアワーの特定 新規 2015年11月28日
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