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アンティション（antiscion)は、黄道最北端のかに0度と、黄道最南端のやぎ0度を結んだ線を中心に、天体が互いに線対象の黄道座標に位置するものをいいます。古くからアンティションには合のような意味があります。 コントラアンティションとは、ある天体のアンティションからオポジットの位置です。ある天体にとって、コントラアンティションの位置にある天体は、やはり合のような関係にあります。 アンティションは古くから相性の鑑定でよく用いられてきました。２枚の出生図で１枚目の太陽がしし10度にあり、２枚目の太陽がおうし20度であれば、季節は違えど昼の長さは同じぐらいで共通点がでてくるので、相性が良いとされたのです。この技法は今日でも継承されています。 １枚のチャートでアンティション、コントラアンティションを読むのはやはり昔からあります。その位置関係にある天体には合（コンジャンクション）のような意味があるととらえて、関係を読むわけです。 ここ数年だろうと思いますが、思わぬ誤解と誤情報があることを知ったのでこのアーティクルを書いています。どんな誤解かというと、 誤情報その１ アンティションにはセクスタイル、トラインの意味がある。 誤情報その２ コントラアンティションには、スクエア、オポジットの意味がある。 これがいかに間違っているかは、実際に占断をして確認すればわかりますが、この確認と理解には古典占星術の基礎知識と実践力が不可欠です。実際に古書や実占家の書いた本を読んで理解することに努めていれば、日頃から鑑定をして理論を確認していれば、この種の誤解をせずにすむと思います。 本の字面だけ追って実践面では何もしなければ、上記の誤情報が正しいように思えてしまうものです。あるいは自分で間違った理論を創作しかねません。この種の勉強のスタイルは研究とは言わないと思います。単に本を読み妄想にふけるようなものです。これは真剣に占星術に携わる身としてはとても怖いことです。人に教える立場でこれをやって誤情報をまき散らすこともまた、全力で避けたいのが良き志をもつ占星術師であろうと思います。 さて、もう一つの誤解を書きます。 ２枚のチャートでアンティションを使う場合は相性の良さを見るので、１枚のチャートで読む場合も相性が良いとみるのだ、という誤解です。 ホラリーのホロスコープの恋愛相談で、チャートにアンティションを見つけたので、この二人は相思相愛だと結論づけるのは大きな誤りです。アンティションにある天体がどのような関係にあるのか、これは合のような関係にある天体がどのような関係にあるのかを意味しますが、これを読むのが古典占星術です。このアンティションの２天体の関係を読み取るためには、古典占星術の基礎知識が不可欠です。私が教えている通信講座を例にすると、初級編Ⅰと初級編Ⅱの知識が必要です。この範囲は、クリスチャンアストロロジーのBook1に重要な基礎理論とトランスサタニアンを加えたもので、さらに実践的な事例を含んでいます。真剣に古典占星術をご勉強されたい方は、ぜひ私が開校している通信講座をご受講ください。このサイト内に説明があります。 関連記事： コントラアンティションはスクエアやオポジットではないは、2016年11月2日にアメーバのブログ に掲載したものです。 それはコントラアンティションのアンティションがオポになるから･･･ は、2016年11月2日にアメーバのブログ に掲載したものです。 新規 2016年11月4日
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