書名 Six Astrological Treatises by Masha'allah 著者 Masha'allah 訳者 James Herschel Holden 出版社 American Federation of Astrologers,Inc. 出版年 2009年12月 ペルシャ占星術といえば、マシャアラーは代表的な占星術家の一人です。 エレメントと天体の周期の扱いは、ペルシャには独特のものがあります。物事の流れを大局的に捉える点で、たいへん有意義な知識です。ペルシャ占星術の知識は占星術家としての技能の向上だけではなくて、人生への取り組みに、変化がでるのではないかと思います。 ペルシャ占星術を理解するためには、古典占星術の基礎を事前によく学んでおく必要があります。リリーやバークレイ、ドロセウスの本を読んだ後に、この本を読んだ方が理解しやすいと思います。 マシャアラーの本は、On Reception(訳者:Robert Hand)、Works of Sahl & Masha'allah(訳者:Benjamin N. Dykes)なども出版されています。これはあくまでも私個人の考えですが、ベンジャミンの訳だけで理解するより、他の訳者のテキストを併用した方が良いです。 |
書名 Combination of Stellar Influences 著者 Reinhold Ebertin(1901-1988) 訳者 Dr.Alfred G. Roosedale and Linda Kratzsch 出版社 American Federation of Astrologers,Inc. 出版年 2004年再版(初版1940年) 天体・天体の組合せ・ミッドポイントの、意味するものが辞書のようにまとめられています。 人間の心理、精神、身体や健康、社会的な事象、カルマ、成功、災害など、総合的な情報が含まれています。具体的な鑑定結果を出す際、本書は役立ちます。 本書は、モダンな占星術の情報も一部含まれていますが、天体、Asc、MC、ノードの表意は秀逸です。 |
書名 The Book of World Horoscopes 著者 Nicholas Campion 出版社 The Wessex Astrologer Ltd 出版年 2004年 本書には新しい独立国家を含んだ各国家の建国時のチャートが出ていますが、いくつかの国家については、歴史的に重要なイベント情報も掲載されています。このため、歴史的な事象を含めてマンデン占星術を研究することができます。また歴史的出来事とチャートを含めた著者の解説を読むことで、この分野の技法の理解を深めることができます。 ホラリー占星術やネイタル占星術を扱う人には、旅行や留学など第9ハウス関連の鑑定で本書は必要になるでしょう。また、時には、他のハウスに関連して本書を使うことがあるでしょう。 イレクショナル占星術を研究される方にも、本書は重要です。建国時のチャートと国家の重要なイベントが、その後の動向にどのように関わっているのか研究することができるからです。 本書は推薦図書というよりもむしろ、ホロスコープを読む本来の占星術家の必携の書だろうと思います。データーは厳選され、量も豊富です。冒頭の編纂協力者の一覧は各国を代表するような、プロの間では国際的に知られている占星術家のリストでもあります。 |
書名 Carmen Astrologicum 著者 Dorotheus of Sidon(1st c.) 訳者 David Pingree 前書き Nicholas Campion 出版社 Ascella(印刷:Spica) 出版年 1993年 参考情報:目次 1世紀に書かれたネイタル、ホラリー、イレクションですが、マンデンの知識も含まれています。 ドロセウスの解説は、自然の理に叶った知性と理性の融合したものです。古典占星術の原点が本書に見られます。ギリシャ占星術ではトリプリシティは3つの天体が構成していたことがわかります。 具体的な占断は時代こそ違いますが、根底にある理論は充分応用できます。密かに物事実行する際、どのハウスを使うのか、天体の扱い方なども現代でも充分使えるものも出ています。 |
書名 The Abbreviation of the Introduction to Astrology 著者 Abu Ma'shar(AD787-886) 編集・訳:Dr. Ch. Burnett (ラテン語→英語) 出版社 ARHAT 出版年 1997年 参考情報:目次 アラビアの占星術家アブ・マシャーの簡略占星術入門書。 アラビア占星術には、ギリシャ・ヘブライ・インド・ペルシャの要素が含まれていますが、一方でアラビア独自のものもあるのが特徴です。この歴史的な背景は占星術理論にも大きく影響を与えています。リリーなど中世の占星術家は、アブ・マシャーのいくつかのテキストを参考にしています。 |
書名 Tools & Techniques of the Medieval Astrologer Book1,2,3 著者 Robert Zoller 出版社 New Library Limited 参考情報:目次 西洋占星術が過去700年間で最も盛んだった時期に、中世の占星術家に実際に使われていた技法を徹底的に研究した論文であり、解説書です。左の表紙はBook1ですが、Book2、Book3 と全部で3部あります。 本書は、出版された約30年前よりプロの間では優秀な指導的な専門書として支持を得てきました。かつてはSpica出版社が1冊にまとめあげたものを出版していましたが、現在、本書はゾラーの学校のテキストとして使われ、3部に分けられました。出版物の管理と学校の運営をしているNew Library LimitedがPDF版を販売しています。本書はプロなら独習でも充分に理解できるようにまとめられていますが、内容はかなり高度なものが含まれています。 |
書名 Simplified Horary Astrology 著者 Ivy M. Goldstein-Jacobson 出版年 2nd Edition 1963年の再版 出版社 Graphics United(USA) 参考情報:目次 ホラリー占星術の基礎と実占例の解説、イレクショナル占星術。 各ハウスに関連する占断例の事例豊富です。伝統的な知識とモダンな知識の両方が見られます。 アラビックパーツの使用方法について参考になる、数少ない本の一つです。 |
書名 Horary Astrology Rediscovered 著者 Olivia Barclay,Q.H.P.(1919-2001) 出版年 1990 出版社 Schiffer Publishing,Ltd. 参考情報:目次 ホラリー占星術の基礎と応用、マンデン占星術、占星術の歴史と理論など。 古代から現代までの占星術の知識(伝統的占星術)をより正確に深く理解する上で、本書は有効です。Christian Astrologyを軸に実践力をつける際、現代占星術の知識を含めて、技術や知識を補うのに役立ちます。本書には土星外惑星の取り扱いを含んだ鑑定実例もあります。 真の占星術を後世に伝えるために、惜しげなく多くの有益な情報を伝えてくれるこの本は、今の時代、貴重な本です。占星術を学ぶ人が誤った情報に翻弄されないように出来る限り正しい情報を残す著者のあり方に心を打たれる人も多いのではないでしょうか。 |
書名 Christian Astrology 著者 William Lilly(1602-1681) 出版年 Originary Published 1647 2nd Edition 1659 3rd Edition 1985 他 出版社 Regulus, Ascella, JustUs, Spica, Astrology Classics 他 参考情報:Christian Astrology出版情報 目次 第1章は初心者が独習できるように、配慮されています。 基礎理論と定義が明瞭です。 実践例には有効な技法が多く含まれています。 この著書の優れた点は、著者が、ギリシャ・アラビア・ペルシャ・中世ヨーロッパの占星術など、各時代・地域の占星術を参考にしつつ、著者の豊富な鑑定経験と分析から最良と判断した方法を紹介していることです。古代から17世紀までの伝統的な占星術を知る上で、本書は有効な入り口です。 本書の構成。 第1章:基礎。占星学の基礎と、重要な基礎理論。 第2章:ホラリー占星術。基礎理論と鑑定実例、参照理論の対比。 第3章:ネイタル占星術。技法、鑑定方法を理論と合せて記載。 |